「ななつ星in九州」第2章へ 車両・コース刷新 茶室やバーを新設 定員減らし価格は1.5倍

JR九州は、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の車内の一部をリニューアルし、新たなコースで2022年秋から運行を開始します。

「ななつ星in九州」をけん引するJR九州DF200形ディーゼル機関車(hiro71/写真AC)
「ななつ星in九州」をけん引するJR九州DF200形ディーゼル機関車(hiro71/写真AC)

2013年(平成25年)10月から運行を開始した「ななつ星」は、ロイヤルワインレッドの車体と全室スイートルームの客室、九州の名料理人による食事など、あらゆる贅が尽くされた周遊型の観光寝台列車です。運行開始から9年目となる2022年10月からは第2章と位置づけられ、「100年をこえる物語をつなぐ。」のコンセプトで大きく生まれ変わります。車内にはさらに豊かに過ごせる空間が備わり、九州の歴史・文化・伝統の継承を感じられる新たなコースで出発します。

一人ひとりによりきめ細かいサービスを提供するため、客室数は現在の14室から10室に、定員も最大30名から20名に抑えられます。これまでダイニングカーだった2号車はサロンに生まれ変わり、乗客同士の出会いや語らいの場として、また車内アクティビティの場所として活用されます。また、九州各地の銘茶が味わえる本格的な茶室、専属のバーテンダークルーがもてなすバーラウンジ、九州のさまざまな工芸品を展示するギャラリーショップも新たにつくられ、車内で過ごす時間の充実が図られます。

3泊4日コースでは、季節によって「霧島コース」「雲仙コース」と異なる行先が用意されます。1泊2日コースでは新しい「ななつ星」車両を存分に楽しめるよう、初めて南九州まで足を伸ばす「九州周遊コース」となります。また、「霧島コース」と「九州周遊コース」では、車窓の景観の良さで定評のある肥薩おれんじ鉄道区間を走行します(コースの地図は下図を参照)。コースの刷新に伴い料理も新しくなり、九州で育った四季折々の食材を使った贅沢な料理が味わえます。

【図表で解説】JR九州 「ななつ星in九州」 2022年秋から車両とコースをリニューアル

旅行代金は客室タイプにより1泊2日コースが65万〜90万円、3泊4日雲仙コースが115万〜160万円、霧島コースが125〜170万円となっています(詳細な旅行代金は上表を参照)。2022年春コースは1泊2日で約40万円、3泊4日で約83万円から参加できましたが、リニューアルに伴い約1.5倍の価格帯へと引き上げられます。

申し込みは2022年5月13日(金)まで「ななつ星」専用サイトで受け付けており、定員を超える申し込みがあった場合は抽選販売となります。